8神の神託
8神の神託
皇御国では神の威光が弱くなっている対策として、神を祭る神事を増やす事になった。
冬至と夏至 春分と秋分 の神事を大規模にやることになり、日々の祈りも民全員でやってもらうことにした。
バラキも案を出すように求められ、供物のお下がりを食べて体調が良い事から、民にも食べてもらうよう提案した。
役人たちや神官たちもその事にきずいていなかったが、寄進の対価としてお下がりを配る事になった。
バラキがようやくラビの代理もするようになり、酉の刻に食事をご先祖様に捧げる神事もラビといっしょにやるようになった。
バラキは農作物の占いや猟の占い政治問題も占うようになり、レビの指導の下実力が上がっていくバラキだった。
皇御国の役人トップになった リシ・アベが年貢を上げ庶民が困っていた。
大神官カンベ・ラビ様はきずいていたが、政治には口出ししなかった。
アベはリベートを要求したり年貢を多く取ったり、庶民への救済物を横流ししたりの不正をやって、庶民を苦しめていたが証拠がなく、役人たちが一番実力があると推薦してトップになっており権力は絶大だった。
バラキも食料難で苦しんでいる民たちに救済物をもっと出すように頼むが、アベは「もう出している救済されているはずだ」と取り合わない。
バラキは庶民を救いたまえと日々祈っていた。
バラキが占うとアベは役人にお金を渡して推薦してもらい、そのお金を調達するために不正をしているようだった。
救済物の出庫状況や年貢の取り立て状況を調べ、アベが横領していることがわかり、お金をもらってた役人も処分され大粛清が始まった。
アベの不正が次から次に明らかになりアベは失脚、庶民は救われたが実験を握っていた役人をやめさせたために、皇御国の行政に混乱が起きた。
その時突然ラビに神の神託が下りて、バラキの占いで人事を決めることになった。
バラキは不正に関係なかった役人の元の役職をできるだけ変えないようにして、トップを八白、副官に二黒、実務者に六白が来るように人事を決めた。
この人事がはまり皇御国の行政の混乱は収まった。
バラキは人事で成果を上げたことで認められ、祈祷や占いを頼まれることが多くなった。。
バラキは占いは実績を示せているが、神の神託は一度も下したことはなかった。
バラキは日々の祈りで神託を受けれるようになるにはどうすれば良いでしょうと問いつずけている。
レビに聞いてもわからない。
バラキは考える・・・・お祈りでおかげがあった時となかった時、どんな違いがあるのか?・・・
細かく具体的に言葉に出して祈り行動した時はおかげがあることが多かった。
レビは祈りの指導をするために言葉に出して祈るようにバラキに言っていたがそのことでおかげが多くなるとは思ってなかった。
ラビに相談するとラビは日々の祈祷にそのことも入れてくれ、一ヶ月ほどして神託があった。
それは正しい・祈りで重要な事は、口と心と行いが同じである事 思っているだけでも神にはわかるが、言葉を発する方が祈りは通じやすくなり、行動を起こさなければ神もおかげを与えようがない・・・気が付いたバラキをほめてやれ
ラビはバラキをほめ、このことを祈りの基本として神官たちに伝えた。